銃は愛の結晶

(下ネタ的な意味で)

黒ポリマーとかのAKの生産年代とか型を見分ける方法纏め

 最近のロシア製AKシリーズあるじゃん?よく似てて何が何だかわかんないじゃん?という訳で種類を特定する手がかりを纏めようと思います。自分でもよくわかんないしね。「うわキッモ、クソキモAKおじさんやめちくり~」と言われるくらいを目指そうな。

オリジナルのAK-74Mの特徴に基づいて書くのでAK-103-3とかタクチコーAKは割愛。AK-102とかカービンタイプは個体間の差異の資料が少ないので割愛。

合ってる保証は無いよ


レシーバー

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画像はイズマッシの生産したАК74Мの模型(ММГ(MMG))だが、実物に忠実に配置されている。これは最新ロットのАК-74Мに忠実なもの。

f:id:hayabusa-kun:20161220203428j:plain新旧比較


АВやОДという刻印の有無だけで、米国等の民間向けAKやその他セミオートAK(法執行機関や警備会社向けのАК-101-1,АК-103-1ほか)、3点バーストAK(АК-101-2,АК-103-2ほか)との判別ができる。その他セレクターレバーを止める溝の形状も生産ロットや製品によって違う。

f:id:hayabusa-kun:20161220203453j:plain画質が荒いがAK-103-2のもの


セレクタの溝は1974年から78年にかけて直線形から楕円形に変更されている。АВ,ОДの刻印の字体も同時期から変化している。

f:id:hayabusa-kun:20161220203557j:plain固定されたストック


フォールディングピンが付いていればレシーバー左面前方に、ストックのストッパーが付いていることが確認できる。АК-74にはこれらが付いていない

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最初期のАКやその他試作品を除いて、レシーバーのマガジン基部左右には溝がある。
 多種多様なAKを判別できる。



グリップ基部

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АК-74М以降の製品にはピストルグリップ基部に補強版が付いている。これはАК-74/АК-74н/АКС-74にはついていない。
 АК-74/АК-74н/АКС-74が判別可能



光学照準器基部

f:id:hayabusa-kun:20161220205552j:plain1992年から1994年

f:id:hayabusa-kun:20161220205613j:plain現行


光学照準器基部には幾つかバリエーションがある。わかりずらいが1992年から1994年までのロットと、1994年リリースの物は形が違う。  一枚目がАКМ、二枚目が1992年からのАК74М、三枚目が現在のАК74М。これ以外の物はAK-74NやAKMN。
 最初期の試作を除きАК-101/103は1994年からの生産なので見分けることができる。



製造年刻印

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AKシリーズには本体の左面、レシーバーとダストカバーに挟まれたバレルトラニオンに様々な刻印がされている。もともとは「1951г.」とか「1961」とか四桁で刻印されていたが、最近の生産ロットやАК74/АКС74/АК74М/АК100シリーズは下2桁の刻印がされている。民間向けや模型(ММГ)には刻印がされていない物が多い。АК-101/103は94以降の数字のみ。
 生産年判別と場合によってАК-101/103を見分けられる



リベット

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2000年以降の固体にはバレル-トラニオン下のレシーバー左面に追加されているリベットがある。製造工程の短縮でできた穴をふさいでいるという話もあるが正確な原因は不明。АК74/АКС74にはついていない
 生産年判別とАК74/АКС74との判別が可能



工場刻印

f:id:hayabusa-kun:20161220205817j:plain画像の一番


АКシリーズはロシア中の機械工場、武器工場で製造されているが、АК-101/103はイジェフスク機械工場のみで製造されている。
 場合によってАК-101/103を見分けられる、その他製造工場の特定が可能



マガジンストップ

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1983年以降に生産された物は操作部に正方形のへこみがある。
 製造年の特定が可能



マガジン挿入部

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マガジン挿入部の横の長さが使用弾薬によって異なる。АК-74 / АКС-74 / АК-74М / АК-101は24,5mm。АК-103は26ммだ。
 現在判明している唯一のマガジンを外したАК-101/103の外観からの口径判別法。



リアサイトブロック

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全てのタイプで1987年以降に生産されたものはタイプ3と呼ばれる特有の構造になっている。画像参照。
 製造年の特定が可能



レシーバーカバー

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f:id:hayabusa-kun:20161220210840j:plain83-93年

f:id:hayabusa-kun:20161220210848j:plain92-94年

f:id:hayabusa-kun:20161220210854j:plain現用



1が76-79年の生産品、2が79-81年の物、3が81-83年、画像2枚目が83-93年生産、4と画像3枚目は92-94年の生産品、画像4枚目が92-00年まで、そしてこれ以降の現用が画像5枚目。
 これを見れば製造年の特定が容易になる





ガスポート

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АК-74/АКС-74はこのように

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АК-74Мではこのように

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АК-101/103ではこのようになっている
ごくまれに例外があるので注意が必要。
 ほとんどこれでしかАК-74МとАК-101/103の判別は不可能。

 


ロアハンドガードラッチ

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年代によって形状が異なる。
 製造年判別が可能


ДТК

5,45-мм弾を使用するようになってから多くのAKに取り付けられているため多種多様。

元々は三日月型やタイプ1と呼ばれるものが使用されていた。

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スネークタイプ(タイプ2?)の登場は79年から。

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その他、最近では鍛造で製造された三日月型(タイプ3?)もあるが詳細な製造期間は不明。AK-74M以降はすべてこれを装備している。

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AK-101/103のみで確認されるタイプも存在する。

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 製造年の判別、AK101/103の判別が可能
 そのほか各国のDTKはそれぞれ個性的な形をしているため判別しやすい。

f:id:hayabusa-kun:20161220211724j:plainポーランド

 




リターンスプリングガイドベース

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製造年代によって形状が異なる。1. 1974-1986(87) 2. 1986(87)-1994  3. 1994年 - 現在
 製造年の判別が可能




ポリマー部品


1974年から1983(84)年に生産されたものは(この時期の物はグリップとマガジンのみ、ストック等は木製)マガジンはオレンジ色のАГ-4ポリマー素材グリップのポリマーは素材不明

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1983(84)年から1990年に生産された物はプラム色と呼ばれる色(この中でもいくつか種類があるようだが詳細は不明)

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それ以降の物はすべて黒いПА6С-211ДС(?)ポリマー。

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 製造年の判別が可能




マガジン形状

f:id:hayabusa-kun:20161220212659j:plain最新型AK-101

f:id:hayabusa-kun:20161220212702j:plain最新型AK-103


使用弾薬の口径が大きければ、マガジンの歪曲が大きくなる。
 普通これでАК-101/103を見分ける

製品刻印

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民間向け、模型、警備会社向け商品や一部の輸出品には製造工場、口径、モデルもしくはブランドが記される。




 

 

ここまで外観からの判別方法を列記したが、АК-101/103のどちらかを判別する場合には、周囲の状況から判断しやすい。

ロシア軍ほか
 そしてАК-103は限定的に装備されているがАК-101は装備されていない。特殊部隊ではこの限りではないが、スペツナズでもほぼ確実にАК-101は装備されていない。

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インドネシア軍とフィジー軍
 AK101を採用(購入)したというニュースがある。他のAKシリーズで無ければАК-103の採用国ではないのでAK101となる。

 

 

他にもいろいろあるけども、年代とかよくわからなかったので割愛。もっと調べたい人は自分で頑張って、俺にも教えて。