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銃は愛の結晶

(下ネタ的な意味で)

はじめに

その他

ブログ開設しました。見たけりゃ見せてやるよ。

一切の価値のない情報を列記して備忘録にします。銃の情報は自分の勉強目的で。

 キリル文字で一般の人が読めなそうなところがあれば、キリル文字に続けて(英文字)で表記するゾ。

 

あとここに載せた情報で明らかな間違いがあれば直すから教えてちょんまげ。

АН-94、またはАН-94Нの分解と組み立て

ニコノフ技師 АН-94

АН-94の分解方法って日本語でまとめられてないからわかりずらい。書いておく。

出典

5,45-мм автомат Никонова Техническое описание и инструкция по эксплуатацииИжевск: Ижмаш 1998 г.

5. Устройство и работа автоматаによる

 

 

 

 自動銃の分解組み立て

 自動銃の分解は不完全(フィールドストリッピング)または完全(フルディスアセンブリ)に行える。

不完全の分解では清掃、注油と自動銃の点検を行う。

完全な分解では酷い汚れの洗浄、雨や雪の中で使用後の洗浄、修理を行う。

f:id:hayabusa-kun:20170129121948j:plain分解された自動銃(不完全分解);1レシーバーとバレル:2ハウジングアセンブリ;3ハウジングカバー;4緩衝機構;5ボルトアセンブリ;6ボルトキャリア;7ハンマー;8エジェクタとケーブル;9ローラー(プーリー);10メインスプリング;11エジェクタスプリング;12トリガーメカニズム;13マガジン;14マズルブレーキ;15㮶杖;16基礎㮶杖;17付属品付きキャニスター

 

f:id:hayabusa-kun:20170129225821j:plain分解された自動銃(完全分解);1背面版;2ピン;3緩衝スプリング;4支え;5ハウジングカバー;6メインスプリング;7ハンマー;8ボルトキャリア;9ボルト;10エジェクタスプリング;11エジェクタ;12ドラマー;13ピンドラマー;14エジェクタ軸;15レシーバー;16ローラーハウジング;17ガスチェンバー;18バレル;19フロントサイトブロック;20フロントサイト;21フロントサイトベース;22マズルブレーキ;23ローラー;24ケーブル;25エジェクタスプリング;26エジェクタ;27ショックアブソーバースプリング;28ロック;29ロッド;30カップリング;31フィーダー;32フィーダーレバー;33フィーダースプリング;34フィーダーチョーク;35フィーダー軸;36フィーダーレバースプリング;37フィーダーハウジング;38ストック;39リアサイト;40ハウジング;41チューブ;42フロントベース;43ファンデーションベース;44伴軸;45グリップ;46トリガーハウジング;47トリガー;48マガジンキャッチ;49セイフティレバー;50ハンマーメインスプリング;51シアーピン;52ディスコネクター;53セレクター;54マガジンベースプレート;55マガジンボディ;56マガジンプレートロック;57フォロワースプリング;58フォロワー;59シアー;60ピン;61シアースプリング

フィールドストリッピング

 マガジンストップを指で押し込んで、マガジンを外す。

 チェンバー内に弾薬が装填されていないか確認し、ボルトキャリアを2回引き、ボルトハンドルを放してからトリガーを引き、シアーを解放した後、セイフティレバーをポジション”О”に動かす。

 照準器(自動銃АН-94に光学照準が装着されている場合)もしくは夜間照準器(自動銃АН-94Н)を取り外す。これらは接眼部に向けクランクレバーを回し、リアサイト方向に動かすと取り外せる。

 ストックに付属しているキャニスターを取り外し、蓋を開け、ボアブラシアセンブリドリフトとマイナスドライバーを取り出す。

f:id:hayabusa-kun:20170129130801j:plainストックからのキャニスター取り外し

 ストックの基礎㮶杖をドリフトを介して引き出し、続けて㮶杖を取り外す。この時ストックは収納(折りたたみ状態)し固定する必要がある。

f:id:hayabusa-kun:20170129131451j:plainストックからの基礎㮶杖の取り外し

 

f:id:hayabusa-kun:20170129132002j:plainストックからの㮶杖の取り外し

 

 ハウジングカバーを取り外す。ハウジングカバーラッチのロックを解除し、ラッチを下に回す、カバーを前方にスライドさせ、これを取り外す。弾薬を使用しアンラッチすることができ、またドリフトや㮶杖をラッチの穴に通すことで回すこともできる。

 

f:id:hayabusa-kun:20170129135638j:plainハウジングの分離

 

 射撃ユニットを取り外す。この時セレクターは必ず一番後ろ(АВ)にしておく、セイフティーは”О”を選択する。引っかかるまで射撃ユニットを前方に動かし、そこから斜め前上に動かし、射撃ユニットを取り外す。

f:id:hayabusa-kun:20170129135556j:plain射撃ユニットの分離;1射撃ユニット;2ハウジング

 

 緩衝機構とメインスプリングを取り外す。緩衝機構の背面版を押し下げ、レシーバーに対し上方向に動かして取り外す。緩衝機構からメインスプリング、ピンローラーハウジングからローラー(プーリー)を取り外す。

f:id:hayabusa-kun:20170129144124j:plain緩衝機構の編成

 

 レシーバーからハンマーを取り外す。ボルトキャリアとハンマーを最後部まで後退させ、ボルトキャリアを前進させる。この間ガスチェンバーのピストンに引っかからないように注意する。上砲口からハンマーを取り外す。 

f:id:hayabusa-kun:20170129153013j:plainレシーバーからハンマーを取り外す

 

 ボルトとボルトキャリアーをレシーバーから取り外す。これはフレームの溝からケーブルの先端を引き抜く前に行う。

 レシーバーに対し後ろ斜め下に向けエジェクターからスプリングを引き抜く(この時シアーを押し込む)。ロッドプッシャーからスプリングを引き抜く。

f:id:hayabusa-kun:20170129163326j:plainエジェクターの分離

 

 マズルブレーキを射撃ユニットから取り外す。マズルブレーキのラッチを押し込み反時計回り(銃口から見た時)に回転させ、バレルとフロントサイトブロックに対し縦方向に引き抜く。

f:id:hayabusa-kun:20170129183501j:plain射撃ユニットからのマズルブレーキ分離

 

 トリガーメカニズムをハウジングから取り外す.

ストックをロックする突出部(ストックラッチ)を押し込みながら、ピンを反時計回りに90°回転させる。

f:id:hayabusa-kun:20170129202125j:plainトリガーメカニズムの分離;1トリガーチョーク

 

フルディスアセンブリ

 

f:id:hayabusa-kun:20170129225821j:plain

 

 

 

 部分的分解(フィールドストリッピング)を行う。

 マガジンを分解する。左手で蓋(底)が上にくるように持つ(凸部が自分に向くようにする)。右手でドリフトを持ち、マガジンベースプレートを固定しているマガジンプレートロックの突出部を穴の内部まで押し込む。マガジンベースプレートを左手の親指で少し前に押し出す。左手でマガジンプレートロックを押し込みながら、右手でマガジンベースプレートを取り外す。ゆっくりとフォロワープリングを開放し、マガジンプレートロックとフォロワーごと取り出す。フォロワーをフォロワープリングから取り外す。

 ボルトを分解する。ストライカーのノックアウトピンを取り外してから、両手にハンマーとボルト軸を持った状態でボルトの溝からファイアリングピンを取り外す。

 シアーとスプリングをレシーバーから取り外す。画像のように軸を叩く。

f:id:hayabusa-kun:20170129211241j:plainシアーをレシーバーから取り外す;1シアー;2ディスコネクタ

 

 トリガーメカニズムを分解する。トリガー軸を叩き、露出部を掴んで引き抜く。

f:id:hayabusa-kun:20170129212551j:plainトリガーメカニズムの分解

 

 ハウジングからフォロワーアセンブリ(給弾部、フィーダー)を取り外す。ハウジング内に通じて開いている整備孔からフィーダーを押し出しながら前斜め上にスライドさせ、取り外す。

f:id:hayabusa-kun:20170129214051j:plainフォロワーアセンブリの取り外し:1フィーダー

 

 フィーダーを分解する。軸を押し込みながらフィーダーハウジングから取り外し、フィーダーを分解する。レバーとチョークにはスプリングが挟まっている。

 ハウジングからショックアブソーバーを取り外す。ハウジングとの噛み合い部を前方に押し込む。

f:id:hayabusa-kun:20170129220214j:plainハウジングからのショックアブソーバー取り外し:1ショックアブソーバー

 

 ショックアブソーバーを分解する。スプリングを少し圧縮し、スプリングを止めているカップリングをスプリングロッドから取り外し、位置決めロッド(スプリングロッド)から取り外す。

 

 

逆手順での自動銃組み立て

 緩衝機構の組み立て前に、ボルトの適切な位置にケーブル先端を取り付け、そのあとに緩衝機構を組み立てる。

 ハウジング内部に射撃ユニットを取り付ける際、レシーバーのガイドリブにハウジングのリアベースがはめ込まれていることを”眼で見て”確認する。そのあとフロントガイドカバーにリアサイトをはめ込む。

 完全に組み立てられた自動銃でトリガーを引いている間、射撃ユニットはジャミングで制限されずにハウジング後壁に到達し、排莢しなければいけない。ショックアブソーバーの影響でより激しく初期位置に戻らなければいけない。射撃前にもう一度フロントベースにセットされていると確認する。

 

 

銃剣の取り付け

 鞘から銃剣を取り外す。左手で自動銃のハウジング前方を持ち、右手で銃剣のハンドル部を保持する。射撃ユニットブロックの溝に押し付けながら完全に取り付けられるまでマズルブレーキにリングをはめ込む。

 

銃剣の取り外し

 左手で自動銃を保持し、垂直にする。右手の中指で銃剣のハンドルを支えながら、銃剣のハンドルのラッチを親指で抑え、自動銃から取り外す。銃剣を鞘に入れる。

f:id:hayabusa-kun:20170129225505j:plain鞘に入れた銃剣

 

f:id:hayabusa-kun:20170129225535j:plain鞘から取り出した銃剣;1銃剣;2鞘

 

 

参考

 ロシア人の方々がyoutubeに分解動画をアップデートしている。是非、ご覧になった後は高く評価してほしい。

 

不完全分解

www.youtube.com

上記動画からの組み立て

www.youtube.com

Сборка АН-94 - YouTube

完全分解

 

АН-94の解説www.youtube.com

 

 

黒ポリマーとかのAKの生産年代とか型を見分ける方法纏め

 最近のロシア製AKシリーズあるじゃん?よく似てて何が何だかわかんないじゃん?という訳で種類を特定する手がかりを纏めようと思います。自分でもよくわかんないしね。「うわキッモ、クソキモAKおじさんやめちくり~」と言われるくらいを目指そうな。

オリジナルのAK-74Mの特徴に基づいて書くのでAK-103-3とかタクチコーAKは割愛。AK-102とかカービンタイプは個体間の差異の資料が少ないので割愛。

合ってる保証は無いよ


レシーバー

f:id:hayabusa-kun:20161220203416j:plain


画像はイズマッシの生産したАК74Мの模型(ММГ(MMG))だが、実物に忠実に配置されている。これは最新ロットのАК-74Мに忠実なもの。

f:id:hayabusa-kun:20161220203428j:plain新旧比較


АВやОДという刻印の有無だけで、米国等の民間向けAKやその他セミオートAK(法執行機関や警備会社向けのАК-101-1,АК-103-1ほか)、3点バーストAK(АК-101-2,АК-103-2ほか)との判別ができる。その他セレクターレバーを止める溝の形状も生産ロットや製品によって違う。

f:id:hayabusa-kun:20161220203453j:plain画質が荒いがAK-103-2のもの


セレクタの溝は1974年から78年にかけて直線形から楕円形に変更されている。АВ,ОДの刻印の字体も同時期から変化している。

f:id:hayabusa-kun:20161220203557j:plain固定されたストック


フォールディングピンが付いていればレシーバー左面前方に、ストックのストッパーが付いていることが確認できる。АК-74にはこれらが付いていない

f:id:hayabusa-kun:20161220203846j:plain

f:id:hayabusa-kun:20161220203839j:plain

 

f:id:hayabusa-kun:20161220212848j:plain


最初期のАКやその他試作品を除いて、レシーバーのマガジン基部左右には溝がある。
 多種多様なAKを判別できる。



グリップ基部

f:id:hayabusa-kun:20161220204358j:plain

f:id:hayabusa-kun:20161220204410j:plain


АК-74М以降の製品にはピストルグリップ基部に補強版が付いている。これはАК-74/АК-74н/АКС-74にはついていない。
 АК-74/АК-74н/АКС-74が判別可能



光学照準器基部

f:id:hayabusa-kun:20161220205552j:plain1992年から1994年

f:id:hayabusa-kun:20161220205613j:plain現行


光学照準器基部には幾つかバリエーションがある。わかりずらいが1992年から1994年までのロットと、1994年リリースの物は形が違う。  一枚目がАКМ、二枚目が1992年からのАК74М、三枚目が現在のАК74М。これ以外の物はAK-74NやAKMN。
 最初期の試作を除きАК-101/103は1994年からの生産なので見分けることができる。



製造年刻印

f:id:hayabusa-kun:20161220205629j:plain


AKシリーズには本体の左面、レシーバーとダストカバーに挟まれたバレルトラニオンに様々な刻印がされている。もともとは「1951г.」とか「1961」とか四桁で刻印されていたが、最近の生産ロットやАК74/АКС74/АК74М/АК100シリーズは下2桁の刻印がされている。民間向けや模型(ММГ)には刻印がされていない物が多い。АК-101/103は94以降の数字のみ。
 生産年判別と場合によってАК-101/103を見分けられる



リベット

f:id:hayabusa-kun:20161220205707j:plain


2000年以降の固体にはバレル-トラニオン下のレシーバー左面に追加されているリベットがある。製造工程の短縮でできた穴をふさいでいるという話もあるが正確な原因は不明。АК74/АКС74にはついていない
 生産年判別とАК74/АКС74との判別が可能



工場刻印

f:id:hayabusa-kun:20161220205817j:plain画像の一番


АКシリーズはロシア中の機械工場、武器工場で製造されているが、АК-101/103はイジェフスク機械工場のみで製造されている。
 場合によってАК-101/103を見分けられる、その他製造工場の特定が可能



マガジンストップ

f:id:hayabusa-kun:20161220205944j:plain



1983年以降に生産された物は操作部に正方形のへこみがある。
 製造年の特定が可能



マガジン挿入部

f:id:hayabusa-kun:20161220210049j:plain


マガジン挿入部の横の長さが使用弾薬によって異なる。АК-74 / АКС-74 / АК-74М / АК-101は24,5mm。АК-103は26ммだ。
 現在判明している唯一のマガジンを外したАК-101/103の外観からの口径判別法。



リアサイトブロック

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全てのタイプで1987年以降に生産されたものはタイプ3と呼ばれる特有の構造になっている。画像参照。
 製造年の特定が可能



レシーバーカバー

f:id:hayabusa-kun:20161220210820j:plain

f:id:hayabusa-kun:20161220210840j:plain83-93年

f:id:hayabusa-kun:20161220210848j:plain92-94年

f:id:hayabusa-kun:20161220210854j:plain現用



1が76-79年の生産品、2が79-81年の物、3が81-83年、画像2枚目が83-93年生産、4と画像3枚目は92-94年の生産品、画像4枚目が92-00年まで、そしてこれ以降の現用が画像5枚目。
 これを見れば製造年の特定が容易になる





ガスポート

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f:id:hayabusa-kun:20161220211036j:plain

f:id:hayabusa-kun:20161220211041j:plain

f:id:hayabusa-kun:20161220211039j:plain


АК-74/АКС-74はこのように

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АК-74Мではこのように

f:id:hayabusa-kun:20161220211140j:plain


АК-101/103ではこのようになっている
ごくまれに例外があるので注意が必要。
 ほとんどこれでしかАК-74МとАК-101/103の判別は不可能。

 


ロアハンドガードラッチ

f:id:hayabusa-kun:20161220211158j:plain


年代によって形状が異なる。
 製造年判別が可能


ДТК

5,45-мм弾を使用するようになってから多くのAKに取り付けられているため多種多様。

元々は三日月型やタイプ1と呼ばれるものが使用されていた。

f:id:hayabusa-kun:20161220211354j:plain

f:id:hayabusa-kun:20161220211403p:plain

スネークタイプ(タイプ2?)の登場は79年から。

f:id:hayabusa-kun:20161220211224j:plain

f:id:hayabusa-kun:20161220211230j:plain

f:id:hayabusa-kun:20161220211412p:plain


その他、最近では鍛造で製造された三日月型(タイプ3?)もあるが詳細な製造期間は不明。AK-74M以降はすべてこれを装備している。

f:id:hayabusa-kun:20161220211503j:plain

f:id:hayabusa-kun:20161220211506p:plain

AK-101/103のみで確認されるタイプも存在する。

f:id:hayabusa-kun:20161220211518j:plain


 製造年の判別、AK101/103の判別が可能
 そのほか各国のDTKはそれぞれ個性的な形をしているため判別しやすい。

f:id:hayabusa-kun:20161220211724j:plainポーランド

 




リターンスプリングガイドベース

f:id:hayabusa-kun:20161220211825j:plain


製造年代によって形状が異なる。1. 1974-1986(87) 2. 1986(87)-1994  3. 1994年 - 現在
 製造年の判別が可能




ポリマー部品


1974年から1983(84)年に生産されたものは(この時期の物はグリップとマガジンのみ、ストック等は木製)マガジンはオレンジ色のАГ-4ポリマー素材グリップのポリマーは素材不明

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1983(84)年から1990年に生産された物はプラム色と呼ばれる色(この中でもいくつか種類があるようだが詳細は不明)

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それ以降の物はすべて黒いПА6С-211ДС(?)ポリマー。

f:id:hayabusa-kun:20161220212446j:plain


 製造年の判別が可能




マガジン形状

f:id:hayabusa-kun:20161220212659j:plain最新型AK-101

f:id:hayabusa-kun:20161220212702j:plain最新型AK-103


使用弾薬の口径が大きければ、マガジンの歪曲が大きくなる。
 普通これでАК-101/103を見分ける

製品刻印

f:id:hayabusa-kun:20161220212909j:plain


民間向け、模型、警備会社向け商品や一部の輸出品には製造工場、口径、モデルもしくはブランドが記される。




 

 

ここまで外観からの判別方法を列記したが、АК-101/103のどちらかを判別する場合には、周囲の状況から判断しやすい。

ロシア軍ほか
 そしてАК-103は限定的に装備されているがАК-101は装備されていない。特殊部隊ではこの限りではないが、スペツナズでもほぼ確実にАК-101は装備されていない。

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インドネシア軍とフィジー軍
 AK101を採用(購入)したというニュースがある。他のAKシリーズで無ければАК-103の採用国ではないのでAK101となる。

 

 

他にもいろいろあるけども、年代とかよくわからなかったので割愛。もっと調べたい人は自分で頑張って、俺にも教えて。

ОЦ-14/OTs-14

ОЦ-14 ЦКИБ СОО ЦНИИточмаш テレーシュ技師 レーベジェフ技師 ТКБ-0239

こんにちは...りゅうちゃん...かわいいね!

うんちして♡

嫌です...

なんで(殺意)

 

 

謎の前置きは置いといて、もう一個銃の性能についての記事wo作ったので流しとくゾ~。情報が正しい保証は無いので修正あくしろよ

 

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 1993年にロシア連邦トゥーラ市のЦКИБ СООでヴァレリー・ニコライヴィチ・テレーシュ他、ユーリイ・レーベジェフ(両者はГП-25の設計者である)、ムィスキンらによって基本タイプ(ТКБ-0239)が開発された、グレネードランチャー(ГП-5)等搭載のガス圧ロングストロークピストン、ロテイティングボルト複合小銃。
 名称は1960年から使用されているЦКИБの軍用兵器のインデックス"образец ЦКИБ СОО"(サンプルЦКИБ СООの意)より1992年12月から14番があてがわれたためである。ОЦ-14-1АだけはЦКБ-14から使用されているインデックスからТКБ-0239があてがわれている。そのため「グローザ」「ОЦ-14」「ТКБ-0239」はすべて本銃及び派生型を示す。
 1989年にЦКИБで立ち上がった新作小銃の計画で開発された。この計画の主な設計思想はコンパクトな複合武器であること、機動的かつ効率的な生産の可能な近距離戦闘向け武器である事であった。そのため当時の全自動カービンのような運用であったアフタマートАКС 74Уを基にした設計となっている。АКС 74УとГП-25の部品を多数流用しているのは、トゥーラ兵器工場での製造工程の簡略化が目的であり、実に75パーセントの部品が流用されている。この点から当時のロシアの経済難は銃にも影響を与えたとも考えられる。
 設計要求からブルパップ小銃で、グレネードランチャーやサプレッサ、フォアグリップが取り付けられ、さらに光学照準器のマウントベースも付いている。これらの統一された複合的戦闘システムにより軍の個々の兵の戦闘力は大幅に増加し、ステルス、打撃力、機動力と兵站の柔軟性を提供することに成功したとされる。
 グローザ-1(ТКБ-0239)は7,62×39-мм弾を使用する連邦軍特殊部隊向けの銃で、マガジンの装弾数30発。しかし、連邦軍はこれを採用せずプロトタイプとして終わった。
グローザ-2は5,45×39 ммを、グローザ-3は5,56×45 ммNATOを使用する。いずれも採用されていない。
グローザ-4は実際に採用された9×39-мм弾を使用するモデルマガジンの装弾数20発。これらのグローザが内務省軍に提示され内務省軍とФСБはグローザ-4を採用した。

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このほか、マイナーチェンジされた現用ОЦ-14-4Аは使用するオプションによって名称が変化する。4АはГП-25、4А-01はフォアグリップ、4А-03はサプレッサ、4А-02は何もつけない標準状態である。
 グローザ-4は1994年に公開され、内務省軍特殊部隊及び初期の連邦保安庁に提供され、第二次チェチェン紛争に投入された。この実践投入がグローザの利点と欠点を明らかにした。
好意的に受け止められた点は...
・比較的コンパクトで軽い本体
カラシニコフの信頼性
・グローザ-4の9×39-ммの消音性能、ストッピングパワーと殺傷力
ブルパップレイアウトの銃身位置
・銃本体の良好な精度と連射性能
・複合的な火力を備えた点
欠点は...
・照星と照門の距離が近く照準が困難、特に9×39-ммでの長距離の照準にこの問題が顕著
・少ない装弾数(20+1)
・ГП-25との切り替え動作が面倒
・光学照準器と銃身の距離が大きく着弾点がずれる
・ГП-25を装着すると重心が前方に移動する
・左肩での射撃が不可能
・加熱したガスが顔に当たり不快
など、多くの利点と欠点を併せ持っているが、欠点の多くは市街地戦闘などの近接戦闘を想定した設計によるものが多い。

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現在では内務省軍特殊部隊他、ロシア連邦の法執行機関や連邦軍の様々な特殊ユニットに採用されている。
 複合武器としては非常にコンパクトで、ニッチな需要にも対応する。СВДやСВУ、ВССなどのような狙撃をこなし、グレネーダーとして制圧もこなすという汎用性を持っている。この点でЦНИИточмашの特殊小銃АСより優れているとЦКИБは主張している。
人間工学的な汎用性、使用感の向上など、АКС 74Уから多くの改善が成されているが、既存の生産ラインの部品から製造していることは注目に値する。しかし、最も多くの部品が流用可能なグローザ-1ほか通常の弾丸を用いるプロトタイプは内務省軍に採用されなかった。グローザの採用理由が近距離戦闘時に大きなストッピングパワーを発揮する特殊部隊向け小銃であったためである。
 アイアンサイトの欠点を解決し、ВССなどのような狙撃銃の役割を部分的に担うためソ連のベストセラー光学照準器、ПСО-1が多用された。

f:id:hayabusa-kun:20161211172123j:plainПСО-1




 
 グリップ、トリガー周りはモジュラーシステムとなっていて、ГП-5が発射できる機構の組み込まれたタイプと通常のアフタマートのタイプが存在する。前者のモジュラーはレーベジェフにより新規に設計され、特殊なグレネードランチャーのトリガーとアフタマートのトリガーを併用した機構を備えている。このトリガー機構は外観からも他にはない特徴を備えるものとわかる。トリガーの機構はГП-5を流用している。アフタマートモードではセレクターと結合しているバーの動きにより、トリガーの動作を阻害することでГП-5の撃発ができないようになっている。この部品は外観からも確認でき、この部品と連動してトリガーバーはトリガーに接続される。グラナタミョートモードではこのバーはフレーム内部に収納されるため、ГП-25と同様にグレネードを発射する。
 安全装置や単発、連発のセレクターはАКС 74Уと同様の位置で、使用感が悪いと不評。しかし、これはグローザの信頼性や生産性を圧倒的に高めている。
 レシーバー、バレルは基本的にАКС 74Уと同様だが大口径化されている。
 照準器は独特なオープンサイト兼ピープサイトで、ハンドルや光学照準器マウントとしても機能する。照準器は50、100、150と200mにゼロイン可能な上、必要であれば照門に設置されたディスクを180度回転させることでピープサイトとしても機能する。
 照準器の下部にある木製部品はガスチューブで、АКС 74Уの物をそのまま流用している。ここからもグローザの設計思想が垣間見ることができるだろう。
 マズルは СП-5及びСП-6を用いることから、非常に大型。АКС 74Уと比較するとよくわかるだろう、しかし腔圧自体は低いので肉厚という訳ではない。ГП-5やサプレッサーを取り付けるために溝が彫られていて、ГП-25を取り付ける際はここでГП-5の重量を支える。
 銃身は9mm仕様だが、ほとんどがАКС 74Уの設計を踏襲している。
 ストックは、ゴム製のショックアブソーバーがレシーバーにАКС 74Уの4,5mmピンで取り付けられている。このショックアブソーバーはグレネードランチャーの発射時にレシーバやアッパーの破損を防止するため、後部を包み込むようになっている。 そのため分解整備時にはАКС 74Уのストック折りたたみと同手順でレシーバー左面に移動させる。

f:id:hayabusa-kun:20161211172243j:plainГП-25

 

f:id:hayabusa-kun:20161211172259j:plainГП-25を装着したОЦ-14-4А



 内務省職員の実際の使用感としては
 ПБС(サプレッサ)や光学照準器、グレネードランチャーにフォアグリップがつけられる完全な複合小銃として、最初は気に入ったが、左肩での射撃が不可能だった。AKではコーナーから銃と左半身だけを出しコーナーショットができるが、左肩で使えないグローザにはできない。リロードには手を放して後ろまで回さないといけないのも使いずらい。。自由に選べるアフタマートのほうが良い。ブルパップの配置であるためボルトから出た煙が直接顔に当たり、目や口を刺激しとても不快だし、セレクターレバーがすぐに使えない。実戦ではさらにアーマーとヘルメットを着用するのに、これでは問題。精度はグルーピングがせいぜい20cmほど、9А91の倍以上悪い。さらに射撃後のクリーニングはАСやВССより複雑だった。
と使用感は散々に批判されている。

 以上の事から、ロシア連邦の多数の特殊部隊に支給されてはいるが問題は多く、通常部隊への配備はされていない。


Ттх

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ОЦ-14-1А
口径            7,62мм
使用弾薬          7,62×39-мм弾多種
重量            
 通常時          3100g
 グレネードランチャ装着時 4100g
銃口初速          720m/s
グレネードランチャ砲口初速 76m/s
発射速度          750発/m
全長
 通常時          840mm
 グレネードランチャ装着時 700mm
 装弾数          30+1


ОЦ-14-2А
口径            5,45мм
使用弾薬          5,45×39-мм多種

ОЦ-14-3А
口径            5,45мм
使用弾薬          5,56×45-ммНАТО多種

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ОЦ-14-4及びОЦ-14-4А
口径            9мм
使用弾薬          9×39-мм(СП.5、СП.6、ПАБ 9)
グレネードランチャ使用弾薬 БОГ-25、БОГ-25П
銃身長           240mm
グレネードランチャ銃身長  205mm
射程            400m
装弾数           30+1
重量            
 通常時          2500g
 グリップ装着時      2700g
 サプレッサ装着時     3180g
 グレネードランチャ装着時 3800g
銃口初速          300m/s
グレネードランチャ砲口初速 76m/s
発射速度          700発/m
全長
 通常時          500mm
 グリップ装着時      560mm
 サプレッサ装着時     720mm
 グレネードランチャ装着時 610mm

ソ連の小口径高速弾開発からアバカン計画への推移の個人的纏め

ЦНИИточмаш ЦКИБ СОО 反動自動安定化機構 カラシニコフ技師 AKM反動抑制機構試作 AO-38 АГ-021 СА-006 СИСЗ アバカン計画 デグチャレフ記念工場 イジェフスク兵器工場 Иж- НИТИ コロボフ技師 アファナシェフ技師 ステーチキン技師 ガレフ技師 ピキンスキー技師 ニコノフ技師 ビクトル・M・カラシニコフ技師 ポストニコフ技師 ТКБ-0111 ТКБ-0136 ТКБ-0146 АС НА-4 AO-222 АСМ АКБ АКБ-1 АЕК-971 АЕК-978 АО-63 АПТ

 

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 皆さんはBFシリーズSTALKERシリーズに登場するユニークな武器、AN-94アバカンをご存じだろうか。ロシア贔屓オタクや、銃オタク諸氏にとっては多くの場面で見かける愛着の深い武器であると思う。言うまでもなく、筆者もBFシリーズなどで1800発/分を超える超高速バースト射撃にお世話になっているFPSでは定番の銃だ。

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 なかなかの狂気じみた動作機構やまったく普及しない境遇、呆れるほどの整備性の悪さなど、多くの方がネタにしていることだと思う。しかし、オタク諸氏もアバカンの開発過程や試作品、完成までに試された様々な動作機構については知らない方も多いのではないか。(というよりは筆者もしっかりわかっていない)資料自体は洋書等でまとめられ、ソ連試作銃の中では多いほうではあるが、詳細な資料は非常に少なく非常に多くの謎がある。この記事ではそこら辺の分かっている情報を日本語で纏めたいと思う。


!!!注意!!!
 筆者はロシア語ができない。一切話せない。ここの情報は筆者がインターネット上の英露辞書、機械翻訳に頼って断片的に調べたものだ。であるから間違えていることを前提にしてほしい。筆者もロシア語話者の修正を期待してこの記事を書いている。
 筆者もこの辺はわからないことが多く、自分の備忘録、勉強の意味合いでこの記事を作成しているので、むしろ素人に等しい。試作銃やソ連銃器の知識に自信のある諸氏は、間違いやその疑いのある記述を見つければできるだけ知らせてほしい。それと、この記事は様々なものから情報を転載したものだから、利益目的で無ければ転載を時に禁止するつもりはない(転載するほどのものでもない)が、「違うやろダボが」とか「ニワカ乙、行ってヨシ」とか「こんなことも言われないとわからないのか」とか言われても責任はとれないので、もしも転載するのなら各自で責任を取ってほしい。

 

もくじ

 

小口径高速弾の開発

 皆さんは映画や小説、それにゲームなどで、古参兵が「M-16は糞、中ってもベトコンが死なない」(注:実際は当たっていないだけ)といった趣旨の発言をしたシーンを見たことがあるだろうか。そういった考えを持った米兵の中にはM-14を選んだり、ごくごく少数ながらも北ベトナムのAK-47やAKMなどの7,62mm大口径アサルトライフルを鹵獲装備したりと、様々な工夫を凝らしていた兵士がいたという話をよく聞く事もあるだろう。筆者も多くの書籍や番組等でよく耳にする。

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画像は関係ない

 アメリカ人はこのころから小口径高速弾の威力に悩んでいたが、ソ連ではまだまだ大口径弾が主役であった。ソ連で小口径高速弾の開発が行われるようになるのは60年代初頭からで当時はまだまだ試作段階だった。ご存じの方もいるのでは居ないか、これがいわゆる5,6x39-ммである。

f:id:hayabusa-kun:20161127160321j:plain5,6x39-мм弾


 5,6x39-ммはロシアの中央(略)研究所”ЦНИИточмаш”(TsNIItochmash)の前身である研究所”НИИ-61”(NII-61)が1961年にЦНИИточмашに改編される直前に研究のを始めたカートリッジで、武器の反動軽減、初速の高速化、携行可能な弾薬の増加を期待して研究された。開発はサベリニコヴァ技師(注;В. Сабельникова発音がよくわからない)が監督となり、いくつかのチームに分かれ行われたようで、その内のリリー・ニチェエヴァ技師(注:Лиля Нечаеваトゥーラの大学の教員とのこと。詳細不明、情報求む。)とそのアシスタントのチームが開発した。これのベースは1943年の7,62-мм弾で少なくとも1963年ごろには完成していたと考えられる。なぜならば1963年にはこの弾薬を使用した改修型AKMアフタマート 5,6мм口径が最初に完成しているからだ。
 この試作は従来の7,62-ммサンプルよりも35%少ない反動の運動量と、1.8倍少ないリコイルエネルギーが計測された。ここからソ連防衛省は小口径高速弾が次期小銃に最適と結論を出した。「現在のアフタマートはフルオートでの命中率が低い。これを解決する最善の手段はやはり反動運動量の削減だろう。」(意訳)という考えを示し、正確なフルオート射撃の可能な反動量の許容範囲を、0.5kgf/sまでと示した。この条件に適合し、弾頭に空洞を設けることで殺傷力を上げた中間弾、5,45х39-мм弾が開発されていった。
 1966年12月から5,45-мм口径のアフタマートを次期主力小銃とすることが決まり、1968年からコンペが開催されることとなる。(余談だが5,45х39-ммが開発されるまでのつなぎとして5,6мм口径で試作された銃は多々あり、この試作はなかなか興味深いものが多い。1972年ごろの試作には謎の5,6ммケースレス弾まであるほどだ。紹介したいのだが、時間的な都合でいつになるかわからないので、皆さんに是非調べてみてみてもらいたい。)ちなみに日本語圏ではAKシリーズの設計者、ミハイル・カラシニコフ技師は当時小口径化に反対したという話があるが、出典は不明。(でもカラシニコフがコンペに勝ったからAK-74が制式採用、カラシニコフ強すぎぃ!)
 ここまでロシア側での都合を列記したが、要はアメリカのAR-15がAKMを超えたグルーピングだったために中間弾の開発が急がれただけの話である。しかし第二次大戦前、40年以上前にフェドロフ技師がフェドロフ自動銃(もしくはフェドロフ自動小銃)に使用した日本製6,5×50-мм有坂弾に回帰したのは、とても興味深いことである。

 

 

反動自動安定化機構

 先程、カラシニコフ技師が小口径弾の採用に反対したという話があると述べたが、当時カラシニコフ技師は大口径弾の欠点を補う新たな機構を開発し始めていた。これが1964年のAKM試作だ。

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 画像でお分かりいただけるように、この試作にはAKMからかなりの改良が施されている。AKMではガスチューブのあった場所、ここに円盤が設置され、ボルトキャリアの形状は電動ガンのように妙な形をしている。極めつけにはフロントサイトやダストカバーさえも無い。資料が非常に少ないが、円盤の意味だけは分かっている。これはフルオートでの射撃精度を上昇させるための反動抑制装置だ。

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 反動抑制装置の内部構造は詳しくは不明であるが、円盤の内部には射撃に連動して回転する左右2つの部品が内蔵されているとされる。フロントサイト基部から円盤に接続されている骨組みのような部品がガスチューブに結合され、発射で発生した燃焼ガスがこの部品を通り円盤内部の回転する部品に吹き付ける構造になっている。この部品はガス圧により円盤内部を回転、前身し円盤内部のどこかの点で何らかの部品に衝突する。これによって前方への運動エネルギーが発生する。一方で機関部ではボルトが後退し切り、後方への運動エネルギーが発生する。この前方への運動エネルギーと後方への運動エネルギーは同時に発生し、つり合いが保たれ、相殺される。これによって反動が抑制される。さらにボルトストロークが短縮され、発射レートがAKMの600発/分から880発/分に上昇する。こういう機構だ。(わかり易く書けた自信がない)



AKM反動抑制機構試作

 

ТТХ
弾薬      7,62×39-мм弾
重量      3.3kg
全長      860mm
銃身長     415mm
連射速度    880発/分
装弾数     30+1

 ソ連での反動抑制機構はカラシニコフの物が最古と考えられるが(注;これより古い反動の相殺を目的とした機構を採用した銃があればご連絡を。)これはあくまで試作だった。おそらく見た目通りに実用的ではないだろうと考えられるし、ソ連技術士官も同じことを考えただろう。しかし翌年の1965年には実用的な反動自動安定化機構(正式名称は存在しないようだ)を備えた試作品が開発される。それがAO-38だ。

f:id:hayabusa-kun:20161127161228j:plainAO-38


 AO-38は先述したЦНИИТОЧМАШが開発した5,45-мм口径のアサルトライフルだ。英語圏でBARSと呼ばれる現在の反動自動安定化機構の元祖となるもので、ЦНИИТОЧМАШのディレクター、ピョトール・アンドレィヴィチ・トカチェフ技師が設計開発を担当した。 

 1968年には5,45-мм口径の次期主力小銃採用コンペが開催され、AO-38と同様の反動自動安定化機構を備えたトカチェフ技師のАГ-021(AG-021)や、コンスタンティノフ技師とその助手カクシャロヴィム技師(注;С. Кокшаровым技師、発音がよくわからない。)によるСА-006(SA-006)など多数の試作が提出されている。しかしここで一つ一つ紹介していくと際限が無くなるので、紹介はまたの機会にする。

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АГ-021

 

f:id:hayabusa-kun:20161127162346j:plainСА-006


 トカチェフ技師がカラシニコフ技師のAKMの反動抑制機構試作に影響されたかは不明だが、少なくとも彼は小銃の反動を制御する研究に興味があったらしく、5,6x39-мм弾の開発以前にはЦНИИТОЧМАШで初めてアメリカ製5,56-мм口径弾を輸入し研究を行っていて、ЦНИИТОЧМАШで反動の軽減に関する論文等も書いていたようだ。(5,6x39-мм弾の開発に携わったような記述もあるが、筆者はロシア語がまったく話せないため詳細はわからない)

СИСЗ

 СИСЗ(SISZ)は多くの方にあまりなじみのない単語だろう。これははロシア語の«смещенный импульс свободного затвора»の短縮語でAN-94の反動吸収機構を説明される際に使われる用語だ。これは(筆者の語学力で誤訳すると)短周波反動吸収ブローバックといった具合の意味で、銃身やボルトなどの部品一式が発砲と同時に後退し反動を抑制する機構だ。
 この機構の発祥は1965年試作、トカチェフ技師のAO-62だとされる。こちらはわかっている性能がかなり少なく、インターネット上で見つかる写真も一枚しかない。リコイルオペレーション方式の銃で5,45х39-мм弾を使用する。特筆すべきは1800発/分の3点バーストで、H&K社のG11よりも早い段階で試作されている。

f:id:hayabusa-kun:20161127161103j:plainAO-62


 ここでは便宜上СИСЗと表記するが«со смещенным импульсом»などと呼称され、アバカン計画時にはロシア語でも固有の名詞は存在しなかったようだ。こういった機構が暴かん計画以前から存在し、アバカン計画でも要求される精度の問題をクリアするために取り入れられた。
 

ここまでつらつらと書き綴ったが、やっとこさ本題のつもりだったアバカン計画に入る。

小銃開発計画”アバカン”

  アバカン計画の原型は1978年に始まった。これは5.45 mmのカートリッジを使用する高効率自動銃の開発を目的ととした防衛省の計画だった。ソ連は元々60~70年代にかけての小口径高速弾の開発でフルオートの精度向上を目指していたが、やはり克服はできなかった。したがって、この計画にはそれを補うという重要な目的があった。具体的には5-10発の連発の精度を向上し、新兵の命中率を経験豊富な古参兵の命中率に近づける狙いだ。これが高速バーストの原因となる。さらにAK-74の信頼性を維持し、グレネードランチャー、光学照準器、銃剣なども既存の物が使えることが要求された。この性能の評価は精度や重量等の性能全てを加味する「戦闘効率」という基準で行われ、AK-74を0とし、これに比べた割合で有効性を評価した。
 計画の開始当初は閣僚会議からの正式な計画概要は無く、アバカン計画という名称もなかったようだ。しかし、計画の開始から3年がたった1981年8月27日、ソヴィエト連邦閣僚会議が閣僚会議令第280でこの計画を承認し、正式に「アバカン」の名称が与えられた計画としてスタートした。これはシベリア南部ハカス共和国の首都であるアバカンの名を冠した計画だ。この計画に示された戦術技術要件は「フルオート、バーストでAK-74の性能を1.5から2倍超える銃」で、ЦНИИТОЧМАШの指導の下トゥーラ、イジェフスク、コヴロフ、クリモフスクの研究所、武器工場が参加した。これに在籍する10の研究チームが参加、計12個の試作品構想を作り、そのうち8のチームが設計した8個の試作案が1984年8月から1984年11月までに完成した。これがトライアル第一段階に提出された。

ЦКИБ СООからは

  • ТКБ-0111(コロボフ技師)
  • ТКБ-0136(アファナシェフ技師)
  • ТКБ-0146(ステーチキン技師)


デグチャレフ記念工場からは

  • АЕК-971(カクシャロフ技師とガレフ技師)
  • АЕК-978(ピキンスキー技師)


イジェフスク兵器工場からは


イジェフスコヴォ科学技術研究機構(Иж- НИТИ«Прогресс»)からは

  • АПТ(ポストニコフ技師)


      (技師の経歴、紹介は後々やりたいと思う。)
これらの試作は3つのコンセプト分類することができる。
 クラシックスタイル(通常型)
  ТКБ-0111
  ТКБ-0136
  АПТ

 СИСЗ
  ТКБ-0146
  АС

 反動自動安定化機構
  АЕК-971
  АЕК-978
  АЛ-9

 1984年11月にこれらの試作案の予備試験が開始され、防衛省と砲兵総局はこれらの中から候補を選出した。この時点では最も有力視されていたのはТКБ-0146だった。АПТはこの段階でアバカン計画から脱落する。АПТは後述する信頼性の低い動作機構が原因で計画が破棄された。これに加えてТКБ-0111はアバカン計画ではなく、オプションとしての開発を進められたうえ、性能が不十分であると判断され、設計の見直しが行われた。そのほかにも設計の修正、試作機の製造などのために18か月の期間が与えられた。
 1986年5月から6月にЦНИИТОЧМАШでトライアル第二段階が開始された。この際АЛ-9はАКБに置き換えられ、ЦНИИТОЧМАШの試作したАО-63がトライアルに参加することになった。
 トライアル第二段階のテストは非常に多岐にわたった。砂塵、水滴の影響下での射撃、高低温下での射撃、高射角での射撃などあらゆる状況を想定してテストが行われ、射撃精度と戦闘効率を測定した。だがこのテストは数か月以内に終了している。テスト時に試作機はよく破損したようで、多くの技師はそれを嫌っていたという。破損時には交換部品を金属のしっかりとした部品ではなく、仮の物を用いたことが多かったそうだ。テストは無事に終わったが、この試験ではいずれの試作も砲兵総局のТТТ(тактико-техническим требованиям戦術-技術必要水準)のうちフルオート射撃の精度、大きさと重さ、その他細部の要求のどれかを満たすことができなかった。精度の要綱に至っては基準を超えたのはАСとАО-63だけだった。これを受けて砲兵総局は欠陥の修正に3か月の猶予を与えた。
 1986年10月からトライアル第二段階の後半が開始された。この段階に至るまでのどこかでАЕК-978はАЕК-978Вに改良され、ТКБ-0136はТКБ-0136-Мに、そしてТКБ-0136-3Мに改良されたようだ。そのほかの試作も名称は変わらないが様々な改良がなされ、外見が大きく変わったものもある。このテストからの結果は資料によって異なる記録がされている。ここではロシアの雑誌 «Ружье.Оружие и амуниция»98年第1号の記載をとりあえず信用する。これによると、この時ニコノフ技師はАСに加えてАСの改良型であるАСМを、ビクトル・カラシニコフ技師はАКБの改良型АКБ-1を提出した。その他の試作は大幅な改良には時間が足りずデザイン、トリガーメカニズム、銃口デバイスの改良に終始し、ТКБ-0111、АЕК-971、АКБ-1はアバカン計画から脱落したとされる。
 テストではAC、ACM 、ТКБ-0146が優れた精度を示し、、初めて全ての要求を満たした。テスターの全員が立射で銃を保持でき、ストックを肩に着けなくとも撃てるほど反動が少ないことを賞賛したという。この銃はバースト射撃が非常に速い速度で、まるで単発かのように見えたそうだ。
 結果としてАС、АСМ、ТКБ-0146が要求をクリアし、そのうち最も性能の高かったАСМが改良を重ね、遂に制式採用АН-94の座を手に入れた。



 

 アバカン計画の推移はこういった具合になる。では参加した試作銃器のわかっている情報も纏めておきたいと思う。

一覧

ТКБ-0111(TKB-0111)
 ЦКИБ СОО(TsKIB SOO)のコロボフ技師の試作自動銃。名称は1936年に発足したЦКБ-14(TsKB-14)から使用されている軍用兵器のインデックスより0111番。このインデックスは1946年3月4日にЦКИБ СООに改編されてからは番号頭に0が付く。基となった銃は1967年にコロボフ技師によって試作されたТКБ-072で、これは2200/500(バースト時/フルオート時)発/分の連射速度だった。70年代ごろから設計を始め、1973には完成している。カラシニコフの自動銃よりも精度が優れていたとされる。性能はアバカン計画では不十分だったようだが、通常の自動銃としてみると中々悪くはなかったようだ。博物館に現存しているらしい。

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ТКБ-0111
ТТХ
口径       5.45mm
動作方式     ガス圧作動方式
機構       クラシックスタイル
バースト     3発
連射速度     1700/500(バースト時/フルオート時)発/分
全長       930mm
重量       3690g



ТКБ-0136
 詳細な記録は無い。ЦКИБ СООのアファナシェフ技師の試作自動銃。バーストが可変式と非常に珍しい。名称はЦКБインデックスより0136番から。

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ТКБ-0136-3М
ТТХ
口径       5.45 mm
動作方式     ガス圧作動方式
機構       クラシックスタイル
バースト     2発もしくは5発
連射速度     2000発/分
全長       938mm
重量       3570g



ТКБ-0146
 ЦКИБ СООのステーチキン技師の試作自動銃。ブルパップ式、左右どちらの肩でも使える。名称はЦКБインデックスより0146番から。バレルの下には銃剣やグレネードランチャーの接続基部が備え付けられている。セレクターは左面にあり、П(P)-安全装置、0-А-セミ・フル・バーストを切り替えられる。セミ・フル・バースト切り替えの方法は筆者の語学力が原因でよくわからない、しかし動作機構の解説や分解写真など詳細な情報がインターネット上で見つかるので余裕がある方は調べてみてほしい。

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ТКБ-0146
ТТХ
口径       5.45 mm
動作方式     ガス圧作動方式
機構       СИСЗ
バースト     2発
連射速度     2000/400(バースト時/フルオート時)発/分
全長       794mm
重量       3840g



АС(AS)
 イジェフスク兵器工場に在籍していたニコノフ技師の試作。筆者がソ連銃器オタクの複数の方にTwitter上で伺ったお話によると、どうやら幾つかの試作ではマガジンが射撃と同時に前後運動するらしい。
 1981年当時に試作された物はブルパップレイアウトで、1983年までニコノフ技師により改良と工夫がなされていたようだ。

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АС仮称1号機(НА-4(NA-4))
ТТХ
口径       5.45 mm
動作方式     ガス圧作動方式
機構       СИСЗ?
バースト     ?
連射速度     1800/600(バースト時/フルオート時)発/分
全長       ?
重量       3830g
装弾数      30+1

 1983年にはブルパップレイアウトを改めトラディショナルレイアウトの試作を行った。トラディショナルレイアウトとはいえるが弾倉は右側面に装着され、これは外装に対して高速で前後運動を起こす。これは欠点と考えられ、周囲の物や人間に当たるとして改良を求められた。

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АС仮称2号機(AO-222)
ТТХ
口径       5.45 mm
動作方式     ガス圧作動方式
機構       СИСЗ
バースト     ?
連射速度     1800/600(バースト時/フルオート時)発/分
全長       ?
重量       3180g
装弾数      30+1

 1986年に試作された物は通常のトラディショナルレイアウトで、弾倉の位置は通常のレイアウト同様だ。この時点ではАН-94(AN-94)のようにプーリーを用いているかは不明で、マガジンの傾きがあるかもわからない。しかしマガジンの前後運動は健在で、周囲のものに当たらないようにするためかカバーのようなものが付属している。

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АС仮称3号機
ТТХ
口径       5.45 mm
動作方式     ガス圧作動方式
機構       СИСЗ
バースト     2発
連射速度     1800/600(バースト時/フルオート時)発/分
全長       ?
重量       4070g
装弾数      30+1

 この他«Ружье.Оружие и амуниция»98年第1号に記載されている試作のデータを記載しておく。

АС仮称4号機
ТТХ
口径       5.45 mm
動作方式     ガス圧作動方式
機構       СИСЗ
バースト     3発
連射速度     2000/500(バースト時/フルオート時)発/分
全長       970mm
重量       4000g

*2017年1月1日追記

なんか他にも試作の画像があったから載せる。

 

f:id:hayabusa-kun:20170101084128j:plainАС-1、АС試作1号機(Д-201(D-201))

どうやらこれが最初の試作らしい

f:id:hayabusa-kun:20170101083406j:plainАС試作5号(ВС-229(WS-229))

 

 

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АС試作6号(ПУ-192(PU-192))

 

 


АСМ
 イジェフスク兵器工場に在籍していたニコノフ技師の試作。この試作を改良したものがАН-94であり、性能はАН-94に準ずると考えられる。1986年から1987年にかけて少なくとも3つの試作がなされ、1988年から90年にはそれを超える多数の試作がされている。しかし、機関部には大きな改良は無く、人間工学の適応、ポリマー部品の導入、大量生産に向けた細部の簡略化、追加デバイスの使用感改善などが行われたのみであるようだ。改良の結果全長はАК-74に近づいたという。ちなみにAK-74から精度は7から13倍向上し、1.5〜2倍に戦闘効率の向上を達成した。

1986-87年までの試作

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1988年以降の試作

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*2017年1月1日追記

なんか他にも試作の画像があったから載せる。

f:id:hayabusa-kun:20170101084237j:plainАСМ試作7号機(ОК-158)

 

f:id:hayabusa-kun:20170101084316j:plainАСМ試作8号機(МА-49)

 

f:id:hayabusa-kun:20170101084504j:plainАСМ試作9号機(МА-50)

 


АСМ
ТТХ
口径       5.45 mm
動作方式     ガス圧作動方式
機構       СИСЗ
バースト     2発
連射速度     1800/600(バースト時/フルオート時)発/分
装弾数      30+1発



АЛ-9
 詳細不明、АЛ-7の改良型...?

АКБ(AKB)
 イジェフスク兵器工場に在籍していたビクトル・M・カラシニコフ技師(AKの設計者ミハイル・カラシニコフ技師の実子)の試作、開発や選考にはAKの開発者であるカラシニコフ技師の助言や圧力もあったようだ。

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АКБ
ТТХ
口径       5.45 mm
動作方式     ガス圧作動方式
機構       反動自動安定化機構
バースト     2発
連射速度     2000/1000(バースト時/フルオート時)発/分
全長       ?
重量       ?


АКБ-1
 先に述べたАКБの改良型、バースト機構が無くなっている。

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АКБ-1
ТТХ
口径       5.45 mm
動作方式     ガス圧作動方式
機構       反動自動安定化機構
バースト     なし
連射速度     800発/分
全長       938mm
重量       3790g


АЕК-971(AEK-971)
 非常に有名な銃で解説も多数存在するため、割愛する。

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АЕК-971
ТТХ
口径       5.45 mm
動作方式     ガス圧作動方式
機構       反動自動安定化機構
バースト     3発
連射速度     1500発/分
全長       1000mm
重量       3790g


АЕК-978
 詳細不明、デグチャレフ記念工場のピキンスキー技師による試作。

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АЕК-978В(AEK-978V)
ТТХ
口径       5.45 mm
動作方式     ガス圧作動方式
機構       反動自動安定化機構
バースト     なし
連射速度     1000発/分
全長       980mm
重量       3660g


АО-63
 存在の確証がない。おそらくЦНИИТОЧМАШのシモノフ技師とトカチェフ技師による試作。銃身が二本あるとされ、«Ружье.Оружие и амуниция»98年第1号には口径、動作方式、バーストの発射数、連射速度、全長、重量の情報が示されている。

АО-63
ТТХ
口径       5.45 mm
動作方式     ガス圧作動方式
機構       ?
バースト     2発
連射速度     6000/850(バースト時/フルオート時発/分
全長       890mm
重量       3680
銃身数      2本


АПТ(APT)
 Иж- НИТИ(Iz-NITI)のポストニコフ技師による試作。動作方式はガス圧作動方式だが、英語圏でプライマーアクチュエーションと呼ばれる物に近い奇妙な撃発機構を備えている。撃針でプライマーを突き破り、そこから噴出する”ガス圧”でボルトを後退させるというものだ。これにより高速の連射が可能とされる。しかし、これは非常に危険な動作方式であり計画でも最初期に没となった。

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АПТ
ТТХ
口径       5.45 mm
動作方式     プライマーアクチュエーション型ガス圧作動方式?
機構       クラシックスタイル
バースト     ?
連射速度     ?
全長       ?
重量       ?




まとめ
 列記したように、ロシアでは60年代初頭(フェドロフ自動銃を含めると10年代)から自動銃の命中精度を高めるために、ありとあらゆる工夫を凝らしていたことがお分かりいただけただろう。弾薬の改良や特徴的な反動抑制機構、さらに高速バーストはここから生まれた。これらは常軌を逸した物ではあるがソ連の銃器デザイナー、技術者の努力の粋を集めた、まさに「ソヴィエトロシアの技術の結晶」だ。結果がどうであれこれほどまでのアイデア、技術力を持った彼等、技術者達に尊敬と敬愛を込めて賞賛したい。
 それと、この長ったらしい記事を最後まで読んでくれた読者の方へ。いかがだっただろうか?多くの問題や課題を解決する工夫が、少しでも読み取れただろうか。筆者の拙い文章でそれを感じていただけたなら、これ以上ない喜びである。もしも更に興味があるのなら、是非ソ連銃火器史に深く突き進んでほしい。
 最後にソ連銃器オタクの方へ、もしこの記事を読んだのなら間違い、誤植が沢山見つかると思う。どうかこれを指摘してほしい。加筆を加えながらも精度の高い記事にすることができたらとてもうれしく思う。

これでとりあえずまとめは終わろうと思う、最後まで読んでくれてありがとう。

Револьвер РСА Кобальт / ОЦ-01 OTs-01 リボルバーRSA-「コバルト」

ЦКИБ СОО リボルバー 拳銃 加筆予定

 まあね、せっかく作った記事ですからね。公開したいわけでござんす。

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1992年にロシア、トゥーラ市のTsKIB SOO(キリル文字でЦКИБ СООと表記)が開発したダブルアクションリボルバー。本銃はナガン以来初めてロシアで生産された通常部隊向け軍用リボルバーである。名称のРСА(キリル文字)はイゴーリ・ステーチキン技師とボリス・アブラーモヴィム技師に因む。

 本銃は1991年から開催されたロシア国内軍(МВД)による9×18ПМを使用する銃の採用コンテスト「コバルト」計画で開発された。その際の試作品OTs-01のインデックスが与えられ、1993年からЦКИБ СООが試作を直接生産している。その後1994年にかけてズラタウスータスキー機械工場が生産を代行している、これはТКБ-0216と呼称される。そのため「РСА」「ステーチキン-アブラーモヴィム・リボル

バー」「ОЦ-01」「ТКБ-0216」などの呼称はすべて本銃を指す。
その後1995年にРСАとして公表されたが、その際はズラタウスータスキー機械工場とカザフスタンのウラルスキー機械工場に図面が送られた。
後に民間警備会社向けに9×17弾に適応するよう変更された派生型も製造されており。この9×17弾向けは「ОЦ-01С」や「ТКБ-0216С」と呼ばれ、サービス拳銃として現在もКБПとズラタウスータスキー機械工場で生産されている。

f:id:hayabusa-kun:20161123132036j:plainこちらがОЦ-01С

 

 

 これとは対照的に、正規の9×18ПМ弾向けは普及しておらず、法執行機関にごく少数が採用されているのみで、代替としてР-92が採用されている。

f:id:hayabusa-kun:20161123132018j:plainこちらがР-92、独特なレイアウトが特徴的。

 

 

 さらにズラタウスータスキー機械工場が生産した民間向け「ТКБ-0216Т」も生産され、外傷性銃としてロシアで所持できた。ТКБ-0216Тは高威力の実弾が使用できないように弾倉に溝が彫られており、使用できる弾は.380 GUMという10mmゴム弾のみ。
 他にも短縮型と9x19mmルガー弾型など、様々なタイプが試作されたようだが全て没となっている。

f:id:hayabusa-kun:20161123132140j:plainТКБ-0216Тは日本では所持できない外傷性拳銃である。




 回転弾倉の装弾数は6発で、排莢時は左にスイングする。6発全てを同時に装填することができるばね鋼製クリップが存在し、クリップに装着したまま装填できるため、迅速な再装填が可能となる。

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このクリップは形状を記憶することができ、弾薬の装着時にはゴムのように大きく曲げることができる。これはには65グラムの重さがある。排莢は弾倉の軸を押し込むことでできる。
 他のリボルバーとの違いとしては、弾倉を正しい位置に固定するため引き金を引かない限り回転弾倉がロックされるという、自動安全装置が備え付けられている事があげられる。これは弾倉上方のフレームに内蔵されたレバーが弾倉の溝とかみ合うものである。この機構により回転弾倉が原因の故障が大幅に減少し、トリガーの部品への負担も軽減する。
 この銃はダブルアクションであるから事前のコッキングも可能。ハンマーと撃針は分かれていて、撃針はフレームに内蔵されている。
 弾倉の回転では、引き金が引かれるのと同時に右面に配置されたスライダが弾倉を押し上げ、反時計回りに回転させ、それと同時にスライダと接続された上方のレバーが弾倉をロックするという一連の動作を行う。この際レバーを押し上げるスライダがファイアリングピンとハンマーの間にあり、完全に引き金を引くまでは発砲できない安全対策が講じられている。
 ОЦ-01のグリップは合成樹脂製で左右対称で、手が小さくても十分使える。しかし、TsKIBが製造した最初期のタイプには木製グリップも存在し、これは両手での射撃がしやすいようにトリガーガードを覆わないグリップで、ストラップの取り付けも可能だった。

f:id:hayabusa-kun:20161123132542j:plainこちらが木製グリップで製造されたОЦ-01。

 

 なお精度は25メートルの距離で10cm以内に収まる程度。夜間や暗所での使用を想定していて、サイトには蓄光プラスチックのドットがインサートされている。
 分解時は左面のグリップとフレームのネジを反時計周りに回し、グリップと右面カバーを外す。

 内務省職員による実際の使用感は「S&Wの徹底的な改良版、でも利点は滑らかなトリガープルだけ。これだけの大きさならСП10やСП11のような強力な弾を使いたい。グリップはフィット感が無く使いずらい。回転弾倉の軸が自然に緩む。」といった具合で、評価はあまり芳しくない。しかし一世紀を隔てて開発された通常部隊向けリボルバーであり、ナガンを除きほとんどリボルバーを使わないロシアで国内軍に採用されたという事実は、後のツニートチマッシ(ЦНИИТОЧМАШ)やКБПの法執行機関向けリボルバーの開発を誘発した。

 

 

ТТХ
口径           9mm
弾薬       9 х 18 ПМ
全長           200mm
銃身長          75mm
全高           130mm
幅            40mm
装弾数           6

 

 

読みずらくね?読みずらいよね?でもこれだけ書くだけで3時間くらいかかってるんだよなぁ...悲しい現実でしかない。

とまあね、こんな感じでね、列記していきますよ。